■ 伴奏パターンのいろいろ ■

ここまでは、「ブン・チャ・チャ・チャ」と「ブンチャ・ブンチャ」という2種類のリズムパターンで伴奏をしてきましたが、
伴奏にはもっと多くのパターンが考えられますし、独自のパターンをつくりだすこともできます。

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ピアノという楽器は、旋律楽器であると同時に、リズムを打つことでリズム楽器としての機能を持たせることや
和音を演奏し歌や器楽の演奏を和音で支える和音楽器としての機能を持たせることもできるのです。
こうした3つの機能を楽曲の持ち味やフレーズの特色に応じて、単一にあるいは組み合わせて働かせることが
ピアノ伴奏の意味だということができるでしょう。
ですから、これらの機能の特色をうまくとらえて『伴奏をつくったり工夫したりする』ことができれば
成功だと言えるのではないでしょうか。

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ここでは、どんな伴奏パターンが考えられるかといったことについて見ていきましょう。

◆リズムパターンを工夫する◆
♪四分音符をベースに♪

右手でコードを4拍打つパターン。応用範囲も広い。

左手のベースを「タン・タン・タン・タタ」というリズムで
演奏し、最後の拍の「タタ」を根音と第5音で
演奏する。

上のパターンを応用して、左手のリズムを変化させる。

左手のベースを「タン・タタ・タン・タタ」というリズムの
繰り返しで演奏し、2拍目と4拍目の「タタ」を
上の例と同様、根音と第5音で演奏する。
♪八分音符をベースに♪

基本的な8ビートのリズムパターン。

8つ打ちの右手にバリエーションを
〜1拍目と3・4拍目の最初の八分音符を休む〜

上のパターンを変化させるとルンバのリズムに

マンボのリズムを基本としたパターン

右手のすべての拍を「後打ち」にするとマーチに
♪コードを分散和音の形で♪

コードを構成する3つの音を、一つの音と残り二つの音
の組み合わせに変えてリズムを演奏する。

EX. 「C」のコードを「ド・ミ」と「ソ」に分解して演奏する。

上のパターンのリズムを変える。

コードを構成する3つの音をバラバラに分解し、
一音ずつ弾いて伴奏にする。

上のパターンで演奏する音の順序を変えると、
また違ったニュアンスの伴奏ができる。

bunsanvari.gif 


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