和声的短音階

 和声的短音階とは、自然短音階の第7音を臨時記号によって半音上げて、「導音」とした音階を言います。
 自然短音階は、第7音と第8音(主音)の間の音の間隔が全音になっていて、主音に流れにくい音の開きになっています。そのため、人間の
主音に向かおうとする人間の感覚とズレが生じてしまい、自然な音楽の流れをつくりにくく、またこの音程で歌うには過剰なエネルギーを費や
さなければなりません。
 そこで、第7音を半音上げて主音との間隔を半音とし、導音としての機能が十分果たせるようにしたのが「和声的短音階」というわけです。

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