【日本語でメサイアを歌う合唱団】
〜東京トワーニ合唱団〜

私が指揮を担当している合唱団で歌われている団員のお一人から教えていただいた情報です。
それは、ご自分が所属しているある合唱団についてのことで、日本語でメサイアを歌うというユニークでかつ素晴らしい活動を展開されておいでの合唱団です。
CDも聴かせていただきましたが、歌うことが「信仰」そのものであるということが、演奏会のライブ録音からも十分に伝わってきます。

邦語「メサイア」コンサートのライブ録音から、
いくつかの曲の一部をご紹介します。
(音声データは、容量が大きいことから、
どの曲もすべてをご紹介できないのが
残念ですが、ご容赦のほどを)

曲のタイトルをクリックしていただくと、
ライブ録音の一部を試聴していただけます。

   ◆No.24 合唱「主なる汝は負いませり」
             Surely He has born〜
 
   ◆No.25 合唱「我らは癒えたり」
             And with his stripes 〜

   ◆No.26 合唱「われらはみな羊のごと迷いて」
             All we like sheep 〜

   ◆No.44 合唱「ハレルヤ」
             Hallelujah 〜

   ◆No.53 合唱「アーメン」
             Amen
日本語でメサイアを歌うというユニークでかつ素晴らしい活動を展開されておいでの合唱団です。
歌うことが「信仰」そのものであるということが、演奏会のライブ録音からも十分に伝わってきます。
それは、日本人が母国語で歌うことからこそ「心を込めた祈り」を捧げることができる、ということを基本的な姿勢として
持っているからでしょう。
合唱団の名称は主に吉祥寺の末日聖徒イエス・キリスト教会で練習活動を展開している「東京トワーニ合唱団」、
指揮者はファゴット奏者であり、末日聖徒イエス・キリスト教会聖歌隊指揮者、音楽指導者である中村信行氏。
合唱団の名称は、No.53『われらをば血もて』でくりかえし歌われる『永久に(とわに)』という言葉に由来しているとのこと。
訳詞は、「おお牧場はみどり」の作詞者としても有名で、牧師、音楽伝道者、福音歌手、詩人、作詞家、作曲家、言語学者
としてよく知られている中田 羽後氏。
その訳詞を大切にしながら、しかしより音楽的な表現につなげるために、あるいは言葉が音楽の中で生きるようにという
ことも重視し、これまでいくた びかの改編をしてきたようで、テキストに「中田羽後原訳、斎藤信彦改訳・監修、三鷹木曜会
合唱団版」となっているのはそうした経緯によるということです。
そこには、日本語を大切にするからこそ、日本人としての信仰を表現できるという考えが基調にあるということも窺えます。
とにもかくにも、歌い込まれたその表現は、まさに切実な信仰心を背景とした追求の賜と言って良いだろうと思われるのです。
私たちは、一連のこうした音楽を宗教音楽と名づけ、そう呼び習わしているにもかかわらず、これらの曲を歌う時にはとも
すると 古典的な芸術音楽という視点からのアプローチに傾きがちで、宗教音楽なのだという意識が希薄になりがちだった
ように思われますが、この合唱団の活動がそのことについて改めて気づかせてくれたことに感謝したい気持ちにもなりました。